以前は、建築は意匠と構造の設計でほとんどが決まり、建築設備はそれに付加するものでありました。
「付帯設備」と呼ばれたのはあくまで付属するものとして、また、技術的にも単純で、大半のプランがすべて決まってからでも単に付加すれば良い程度のことで設計されていました。
[残念ながら・・・]
現在でも戸建て住宅では、付帯設備扱いをされるケースもよく見かけます。
5年後、10年後の機器等の更新時、その差がはっきりと見えてくることでしょう。
空調のダクトスペースや機械室がプランに与える影響が増え、基本段階からそれらの位置、大きさ、あるいはダクトの振り回しや階高について十分な検討が必要となりました。
情報関連の電気設備も高付加価値として、より高度にそして複雑になり、また建物のグレードにも大きく影響を与えるようになりました。
TCP/IPといった統一プロトコルの出現によって、インターネットなど通信網の規格統一化がなされたおかげで、特定のメーカーの機器で統一する必要性がなくなり、情報関連の設備は別途工事扱いから建物本体工事に組み込まれてきています。
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